ロック・哲学早わかり ジョン・ロックは『人間知性論』で認識論のひとつの立場「経験論」を打ち立てました。一切の認識は私たちの知覚経験であって、それ以外のどこにも認識の根拠を置くことはできない。それがロックが言わんとするポイントです。 続きを読む →
ロック『人間知性論』を解読する ロックの『人間知性論』を解説。ロックは本書で「第一性質」や「第二性質」といった概念によって、誰にも確かめられない「物語」を作るのではなく、経験と観察可能な領域を考察の対象とすべきと主張する。ここに経験論が合理論に対してもつ優位がある。 続きを読む →
ロック『市民政府論』を解読する ロックの『市民政府論』を解説。本書でロックは、各人は神によって自由かつ平等に造られたという前提に基づき、労働の所有権を保全するために、合意を締結して市民社会を形成したという説を置く。これはキリスト教に依拠した議論であり、物語の代わりに概念を使うという哲学の基本ルールに反している。 続きを読む →