タグ:政治哲学

  • ロックの『市民政府論』を解説。本書でロックは、各人は神によって自由かつ平等に造られたという前提に基づき、労働の所有権を保全するために、合意を締結して市民社会を形成したという説を置く。これはキリスト教に依拠した議論であり、物語の代わりに概念を使うという哲学の基本ルールに反している。

    続きを読む →

  • ホッブズの『リヴァイアサン』を解説。王権神授説に替わる「社会契約説」を提唱した。「自然状態」が行き着く「万人の万人に対する闘争」を解決するための原理を、ただ人びとの間でなされる合意と、それに基づく権力(コモン・パワー)の制定に求めた点で、本書は近代社会の原理論の出発点に位置づけることができる。

    続きを読む →

  • アリストテレスの『政治学』を解説。アリストテレスは本書で、プラトンとは異なる仕方で「よい政治」の本質を規定しようと試みた。アリストテレスの提示した「公共の利益」の概念は、今日でも政治の規準として通用している。

    続きを読む →