ヴェーバー『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』を解読する(2) 本書はヴェーバーの社会認識論だ。本書でヴェーバーは「価値自由」と「理念型」の概念を軸に、社会認識の客観性(普遍性)を担保するための条件について論じている。後半では理念型について確認する。 続きを読む →
ニーチェ『権力への意志』を解読する(2) ニーチェは第1巻でキリスト教道徳に代表される既存の価値体系をコテンパンに批判した。これを踏まえて、後半ではキリスト教道徳に代わる新たな価値体系を打ち立てようと試みる。 続きを読む →
ニーチェ『権力への意志』を解読する(1) ニーチェ『権力への意志』の前半を解説。『権力への意志』の全体のモチーフは、既存の価値体系の徹底的な吟味と、それに基づく新しい価値体系、しかも私たちの生をより「よい」ものへと向かわせてくれるような価値体系を打ち立てることにある。 続きを読む →
ニーチェ『道徳の系譜』を解読する ニーチェの『道徳の系譜』を解説。ルサンチマンによる生の価値評価の視点を初めて思想に導入した。その視点は私たちを立ち止まらせ、私たちが素朴に身につけてきた「よい」と「わるい」の価値秩序を根本から吟味させなおすほどのパワーをもっている。 続きを読む →
ニーチェ『悲劇の誕生』を解読する ニーチェの『悲劇の誕生』を解説。本書においてすでに、生の肯定など、ニーチェの思想の基本的な構えが見られる。ただしここではそれが理想に燃える青年期の思想として示されている。それは後に徹底的な懐疑と吟味によって鍛えられるのだが、そこに至るにはしばらく待たなければならない。 続きを読む →