タグ:社会哲学

  • 本書でルソーは、不平等が社会全体に拡大していくプロセスについての仮説を提示している。不平等は強者による法律によって合法化され、ついには専制政治に行き着く。ここで本書は『社会契約論』の問題設定とつながる。

    続きを読む →

  • J・S・ミルの『自由論』を解説。個人が社会においてもつ自由の本質は何か、そして個人の自由がどの程度まで正当に制限されうるかについて、功利主義の視点から考察している。自由とは私たちが自分固有の幸福を追求するための基礎条件である、というのがミルのポイントだ。

    続きを読む →

  • ヘーゲルの『法の哲学』の後半を解説。前半は、自由が抽象的な法権利から「本当の正しさ」を目がける道徳へと形を変えつつ展開していくところまで確認した。後半では、道徳から倫理(人倫)の段階へと移行し、「善」が客観的に実現されていくプロセスが描き出される。

    続きを読む →

  • ヘーゲルの『法の哲学』を解説。『法の哲学』でヘーゲルは、法権利(正しさ)の本質を規定し、「自由な意志」の展開という観点から、自由の本質論を展開する。ヘーゲルが本書で提示する原理、「人格の相互承認」は、近代社会の根本原理と見ることができるものだ。

    続きを読む →