タグ:法哲学

  • イェーリングの『権利のための闘争』を解説。権利の核心には権利感覚があるとする見方は多少の納得感をもたらす。しかしそこにはイェーリング自身の趣味が妥当性の根拠として入れ込まれており(ヴェーバー的「価値自由」に反している)、方法的に問題がある。

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  • ヘーゲルの『法の哲学』の後半を解説。前半は、自由が抽象的な法権利から「本当の正しさ」を目がける道徳へと形を変えつつ展開していくところまで確認した。後半では、道徳から倫理(人倫)の段階へと移行し、「善」が客観的に実現されていくプロセスが描き出される。

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  • ヘーゲルの『法の哲学』を解説。『法の哲学』でヘーゲルは、法権利(正しさ)の本質を規定し、「自由な意志」の展開という観点から、自由の本質論を展開する。ヘーゲルが本書で提示する原理、「人格の相互承認」は、近代社会の根本原理と見ることができるものだ。

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