「ホッブズ問題」の考え方 社会学で歴史的に重要視されてきた問題に「秩序問題」があります。「ホッブズ問題」とも呼ばれますが、ホッブズを読むと、それは別にホッブズにとっての問題ではないことは明らかです。ここではその点について具体的に確認してみたいと思います。 続きを読む →
[Q&A]ヘーゲルが難しすぎて意味不明ですがどうすればいいですか? 「ヘーゲルが難しすぎて意味不明ですがどうすればいいですか?」という質問をいただきました。確かに難しいですね。難しさの理由のひとつは、一見すると何の変哲もない概念にヘーゲル独自の意味が込められているという点にあります。 続きを読む →
ヘーゲル『法の哲学』を解読する(2) ヘーゲルの『法の哲学』の後半を解説。前半は、自由が抽象的な法権利から「本当の正しさ」を目がける道徳へと形を変えつつ展開していくところまで確認した。後半では、道徳から倫理(人倫)の段階へと移行し、「善」が客観的に実現されていくプロセスが描き出される。 続きを読む →
ヘーゲル『法の哲学』を解読する(1) ヘーゲルの『法の哲学』を解説。『法の哲学』でヘーゲルは、法権利(正しさ)の本質を規定し、「自由な意志」の展開という観点から、自由の本質論を展開する。ヘーゲルが本書で提示する原理、「人格の相互承認」は、近代社会の根本原理と見ることができるものだ。 続きを読む →