タグ:インド哲学

  • 哲学書は「信念検証型」で読んでいくのが重要です。このことは仏教哲学についても当てはまります。仏教的世界観を支えている条件を見て取るよう読めば、仏教哲学の限界とともに、生の意味に対する洞察も見て取ることができます。

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  • 『ジャイナ教綱要』を解説。著者マーダヴァの創作に加えて、様々なジャイナ教の著作の引用により構成されている。ジャイナ教は極端な不殺生の戒律によって知られるが、一方では徹底した相対主義の論理に依拠してもおり、宗教的リゴリズムが相対主義と同居するという独特の性格を備えている。

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  • インド六派哲学、ヴェーダーンタ学派に属するラーマーヌジャの『最高神とその様態』。本書の議論はほぼ宗教的であり、哲学的とは言いがたいが、救済(解脱)の可能性を基礎づけようとする試みが取らざるをえない過程を示している点では注目に値する。

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  • 『不二一元論』は、インド哲学の一派ヴェーダーンタ学派を代表するシャンカラによって著された著作だ。ヴェーダーンタ学派のスタンスは、ちょうどサーンキヤ学派やヨーガ学派の対極にある。それらが二元論的な世界観を示しているのに対して、ヴェーダーンタ派は一元論的な世界観を示している。

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