アーカイブ: 2014年11月

  • 本書でフロイトは、『ナルシシズム入門』で提案した「自我理想」という概念を「超自我」と言いかえ、超自我の起源にはエディプス・コンプレックスがあると論じる。自我を超自我と「エス」の対立という観点から論じたのがポイントだ。

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  • 本書『ナルシシズム入門』はフロイトの著作だ。ナルシシズムが私たちの性的な体制の形成のうちでどのような地位を占めるかについて論じている。自我理想(後の超自我)と良心が形成されるプロセスや、恋愛のナルシシズム的な類型に関する議論は、確かにと思えるところが少なくない。

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  • 本論はシモーヌ・ヴェイユによる著作だ。大工場でのルーティーン化された単純労働ではなく、工房での熟練労働こそが自由な社会のカギとなる。思考と実践の分離、つまり「指揮官-犬」構造がある限り、自由な社会は実現できない。これが本論のポイントだ。

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  • 本書でフロイトは、私たちの性的体制のあり方について論じている。本書の優れた直観は、幼児期から思春期にかけての両親との関係性が、私たちの感受性や身体性の形成に本質的な意味をもっているとする点にある。この直観はなるほどと思わせるものだ。

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