アーカイブ: 2012年12月

  • エンゲルスの『フォイエルバッハ論』を解説。『フォイエルバッハ論』は『空想より科学へ』の5年後に出版された著作だ。なので基本的な枠組みにほとんど変更はない。フォイエルバッハの評価についても、ずっと以前に発表された『ドイツ・イデオロギー』のころから変わっていない。

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  • エンゲルスの『空想より科学へ』を解説。1880年にエンゲルスが社会主義の入門書として自らの著作『反デューリング論』を抜粋して作ったパンフレットだ。いわゆる「マルクス主義」を知りたいのであれば、これを読めば十分だろう。

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  • マルクスの『ユダヤ人問題によせて』を解説。本書はマルクスの初期の著作だが、『資本論』に通ずる問題意識を見ることができる。政治的解放は私たちを公民の共同体(類的生活)から切り離された利己的個人からなる市民社会へと追いやってしまう、とマルクスは言う。

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  • コントの『実証精神論』を解説。社会のうちに無秩序化(アノミー)が広く進展している。その無秩序化を解決するために共通価値を掲げる必要がある。これがコントの基本の構えだが、これは近代哲学の問題意識を根本的に見落とした反動形成にすぎない。

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  • J・S・ミルの『自由論』を解説。個人が社会においてもつ自由の本質は何か、そして個人の自由がどの程度まで正当に制限されうるかについて、功利主義の視点から考察している。自由とは私たちが自分固有の幸福を追求するための基礎条件である、というのがミルのポイントだ。

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