アーカイブ: 2012年11月

  • ヒュームの『人性論』を解説。ヒュームは、私たちの意識が到達できない領域を前提することなく、ただ私たちの意識に与えられているものだけを探究してゆくことによって、認識の構造を取り出そうとする。これは根本的な形而上学批判だ。

    続きを読む →

  • プラトンの『パイドロス』を解説。『パイドロス』は、私たちがひとたび恋愛に陥ったときに突き当たるエロティシズムとロマンティシズムの争いをみごとに描いている。後半は弁論術についての議論だ。

    続きを読む →

  • カントの『永遠平和のために』を解説。テーマは「平和」だ。一切の戦争の契機が存在しない永遠平和状態はどのようにして創設することができるか。カントはこの問題に対して、『実践理性批判』で定義した「定言命法」と、自然の「摂理」を答えとして示している。

    続きを読む →