フロイト『精神分析入門』を解読する 『精神分析入門』はフロイトによる著作だ。1916年から1917年にかけてウィーン大学で行った講義をもとにしており、同年、全3巻で出版された。続編の『続精神分析入門』と併せて読めば、フロイトの全体像をつかめるはずだ。 続きを読む →
フロイト『自我とエス』を解読する 本書でフロイトは、『ナルシシズム入門』で提案した「自我理想」という概念を「超自我」と言いかえ、超自我の起源にはエディプス・コンプレックスがあると論じる。自我を超自我と「エス」の対立という観点から論じたのがポイントだ。 続きを読む →
フロイト『ナルシシズム入門』を解読する 本書『ナルシシズム入門』はフロイトの著作だ。ナルシシズムが私たちの性的な体制の形成のうちでどのような地位を占めるかについて論じている。自我理想(後の超自我)と良心が形成されるプロセスや、恋愛のナルシシズム的な類型に関する議論は、確かにと思えるところが少なくない。 続きを読む →
フロイト『快感原則の彼岸』を解読する 本書はフロイトの比較的後期の著作だ。反復強迫の起きるメカニズムについて探究し、快感原則と現実原則の対立に代えて、生の欲動(エロス)と死の欲動(タナトス)の対立を想定する。 続きを読む →